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パネルディスカッション ②「地域で生きる、地方ではたらく」3/3
小布施町と北斎 神山典士(以下、神山) それではこの辺で、話題を小布施に変えていきます。ここまでのオリザさんからのお話をひっくるめて言えば、住民のセンス、首長のセンス、何を「たから」と思って掘り続けるかということだと思うんですが、僕が今日皆さんにお話したかったのは、長野県の小布施町の取り組みです。 ◆前回までのお話はこちらパネルディスカッション ②「地域で生きる、地方ではたらく...記事を見る -
パネルディスカッション ②「地域で生きる、地方ではたらく」2/3
「コウノトリ議員」と呼ばれた中貝市長 平田 豊岡市というのはですね、もともとコウノトリの再生で非常に名を売りました。中貝市長自体が、県議会議員時代からコウノトリの再生に命をかけていて、「コウノトリ議員」と呼ばれていた。 ◆前回までのお話はこちら パネルディスカッション ②「地域で生きる、地方ではたらく」1/3 写真左から:神山典士氏・平田オリザ...記事を見る -
パネルディスカッション ②「地域で生きる、地方ではたらく」1/3
100年の急坂を下りながら、地域が自立していくには? 神山典士(以下、神山) みなさん、よろしくお願いします。「地域で生きる、地方ではたらく」。これが今日僕らがいただいた演題なんですけど、まさに人口減少時代、地域が疲弊している時代にオリザさんはなんと、劇団ごと兵庫県の豊岡市に移住することを発表されました。早ければ来年くらいから豊岡でつくり、豊岡で公演し、そこから日本中、あるい...記事を見る -
【第2回レポート】パネルディスカッション① 「工芸と工業の次」ディスカッション 6/6
自分の手で「つくる」ということ 赤木 そう、一昨年くらいに『君の名は。』という映画が流行ったじゃないですか。あれって、飛騨高山あたりが舞台のモデルなんですよね。あの映画は、大きな隕石が落下してたくさん人が死ぬという厄災からの救済を描いた映画ですよね。 鞍田 うん。 赤木 で、そのストーリーに共感した人がたくさんいるのは、我々の背景に、そういう大きな厄災や大量死が起きる...記事を見る -
【第2回レポート】パネルディスカッション① 「工芸と工業の次」ディスカッション 5/6
土地とのつながりを求めて 赤木 先ほどの「土地とのつながり」の問題なんですけど、具体的に僕らは土地の中にもう一回戻って行くことはできないわけじゃないですか。柳宗悦*1さんが集めた収集物、要するに民藝館に展示されているような物というのは、人がまだ土地の中に埋め込まれていたように生きていた時代。*1)柳宗悦(やなぎ むねよし):日本を代表する思想家(1889年3月21日 – 19...記事を見る