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【第2回レポート】パネルディスカッション① 「工芸と工業の次」ディスカッション 4/6
なにに対する「共感」か 鞍田崇(以下、鞍田) ありがとうございます。中川さんのお話では、いまは憧れじゃなくて共感が求められているんじゃないかというご指摘がありました。赤木さんの実感はいかがでしょうか。 赤木明登(以下、赤木) まぁほんとに、中川さんとは25年くらいのお付き合いというか、最初は酒飲んで暴れているおっちゃんだったという話だったんですけど(笑)。チョット僕...記事を見る -
【第2回レポート】パネルディスカッション① 「工芸と工業の次」中川政七商店 代表取締役会長・中川政七 3/6
「売る」という感覚では生きていけないと思い、始めた店づくり 中川政七(以下、中川) 僕の場合、「中川政七商店」という会社が、家の商売としてもともとあって、16年前に家業に戻りました。当時、お茶道具が主流の商売をしていている一方で、社内で母親が生活雑貨的な商売を担当していて赤字だったので、まずはその部門を立て直すことから関わり始めていきました。 中川政七(...記事を見る -
【第2回レポート】パネルディスカッション① 「工芸と工業の次」塗師・赤木明登 2 /6
5年間の奉公時代に体得した「大きな糧」 赤木 明登(以下、赤木) 先ほどの飛騨職人学舎の若い人たちの挨拶がとっても素晴らしくて。 最初に僕も自己紹介をさせていただきますね。実は僕は、いまからちょうど30年前の1988年、東京でサラリーマンを4年間やっていたんですね。それから輪島で職人さんになろうと思い、一念発起しまして、いわゆる”脱サラ”をして、輪島に引っ越しました。 &n...記事を見る -
【第2回レポート】パネルディスカッション① 「工芸と工業の次」哲学者・鞍田崇 1 /6
産地とは、「物」が生まれて育まれる場所 モデレーター・鞍田 崇 トップバッターとして、まずは私の方から「工芸と工業の次」というテーマについて、趣旨説明を行いたいと思います。その後、赤木明登さん、中川政七さんという順番で、それぞれのご活動とこのテーマに関するご意見を伺い、その上でディスカッションという流れで進めていきたいと思います。 左から:赤木明登氏・中...記事を見る -
【第2回レポート】基調講演「飛騨の匠を育てる」 飛騨産業社長 岡田 贊三2/2
バブル崩壊後、素人の”やけくそ”の発想から生まれた「森のことば」 「森のことば」 飛騨産業株式会社 代表取締役社長 岡田賛三(おかだ さんぞう)1943年、岐阜県高山市生まれ。1968年、立命館大学卒業。(株)富士屋代表取締役社長に就任。2000年、現職に就任。廃棄されていた木の節を使った「森のことば」シリーズや、国産杉を圧縮加工して使用した「HIDA」シリ...記事を見る